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積まれた古い文集の横に、ちょうど同じ数だけ紙皿に並べられた白くて細い赤ちゃんたちの為に、ミルクを買いに行ったのに、帰ってくるとその内の何匹かはすでに冷たくて、ストローからしたたるミルクを舐めようともしない。かろうじてミルクを口にした者も、私の手の中で体温をだんだんと失っていく。 結局残ったのは二匹のみだった。 猫と仔犬の間のような姿をしたその動物は、いつかテレビで見た北極クマの赤ちゃんをそのまま小さくしたみたいな顔をしている。だけど、その母親は普通のプードルで、似ているのは体が白いことだけ。ぐるぐる 温かいのも冷たいのも文集と共にもらわれていく。何せ活字は貴重品なのだ。 シーンは縦にふたつ猫脚の浴槽の並べられた白い部屋へ。小学校のときのいまは連絡先も知らない女の子たち。自らの価値に気付かない時代。 湯気で曇って白さを増した部屋の中で、私はまた眠くなる。
by erimeri1204
| 2009-07-30 15:20
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